バンクーバー・ダウンタウンのロブソンストリートに1月下旬にオープンしたテークアウト串焼き店「KUSHI BOX」(520 Robson St, Vancouver TEL 604-689-9455)が、手軽に楽しめる日本食で観光客や地元住民の話題を呼んでいる。オリンピック期間中には観光客を中心に、連日行列が絶えないほどの盛況ぶりをみせた。
店舗面積約400スクエア・フィートの同店は、客席を設けないテークアウト専門店。童画作家の芝田じゅんさんが全面的に内装デザインを手掛けたという店内には不死鳥の絵を飾り、「『不死鳥のパワーが込められた料理を提供する』のが店のコンセプトと料理長の岩本さん。
メニューは、備長炭で焼き上げた串焼きをご飯にのせたボックスメニュー(照り焼きボックス=5.99カナダドル~)が中心。「学生や通りがかりの人でも気軽に立ち寄れるように」と、1本99セントの焼き鳥や1個1.20カナダドルのおでんなどをリーズナブルな価格で販売する。
「『日本食=はし』というイメージを払しょくし、スプーンとフォークで食べてもらうことでより手軽に日本食を楽しんでほしい」と、「チョップスティック・フリー」を提唱する同店。そのほか、串焼きスペースをガラス張りで通りから見える位置に設置するなど、通行人の興味を引くよう趣向を凝らす。
多くの飲食店が新規オープンを予定する同地区でのオープンについては、「より多くの集客が見込めるためチャンスだと思う。互いに切磋琢磨(せっさたくま)していきたい」と意気込みをみせる。