バンクーバー冬季パラリンピック開幕を明日に控えた3月11日、カナダのアイスホッケー男子代表で金メダルを獲得した「カナックス」のゴールキーパー、ロベルト・ルオンゴ (Roberto Luongo)選手が聖火ランナーを務め、イベント会場となったロブソンスクエアには多くのファンらが押し寄せた。
会場には、1時間前からルオンゴ選手を一目見ようと場所取りをするファンらが集まり始め、司会者が「パラリンピックの準備はできたか?金メダルをもう一度取ろう!」と会場を盛り上げると、ファンからは「Go Canada go」と掛け声が沸き起こった。ルオンゴ選手の登場を待ちきれないファンらは、同選手の愛称である「ルー」といううなり声を一斉に上げ、選手の到着を待った。
ルオンゴ選手が沿道からトーチを片手にファンらの間を縫って階段を下りてくると、会場は歓声に包まれた。ルオンゴ選手は、スレッジホッケーの選手に向けて「プレッシャーはあると思うが、一生に一度の機会なので、ただ楽しんで試合をしてほしい」と声援を送った。
ファンの一人であるKrisさんは「『In god we trust(我々は神を信じる)』という言葉があるが、友人の間では『In Lu we trust(我々はルーを信じる)』と言い合っている。その後、「In Lu we trust!」と叫んだ。