第29回「バンクーバー国際映画祭(Vancouver International Film Festival)」が9月30日開幕し、会場の一つであるEmpire Granville 7 Cinemas(855 Granville St. Vancouver)ではオープニング作品「Barney’s Version」が上映された。
今年のオープニング作品はカナダの作家Mordecai Richlerさんのベストセラー小説を元に、カナダ出身の映画監督Richard J. Lewisさんが映画化した作品。主演のポール・ジアマッティさんほか、ダスティン・ホフマンさんやミニー・ドライバーさんなどハリウッド映画でもお馴染みの俳優たちが出演したコメディ調ながらも心暖まる作品。上映開始前の会場ではLewis監督が「バンクーバーの映画祭に16年ぶりに戻って来ることができて大変光栄に思っている。原作を読んですぐに主人公のバーニー・パノフスキーという人物を映画化したいと強く思った。楽しんで下さい」と舞台挨拶した。
今年はカンヌ映画祭で話題となった多くの作品も出品しており、主演男優賞を受賞した「Biutiful」や、カルロスJackalとして知られるテロリストの人生を描いた長編「Carlos」などの話題作も上映。日本映画も「13人の刺客」「冷たい熱帯魚」「世界グッドモーニング」など15作品が上映される。
チケットはサイト、電話(604-685-8297)または上映館窓口で販売。一般=12カナダドル(昼間の興行は10カナダドル)、シニア(65歳以上)=10カナダドル、学生パック(5枚つづり)=50カナダドル。10月15日まで。上映スケジュールはサイトに掲載。