バンクーバー・ダウンタウンのロブソンストリートに2月26日、「らーめん山頭火」(1690 Robson St, Vancouver TEL 604-681-8121)がオープンする。北海道旭川市に本店を置き、日本国内で50店舗以上を展開するアブ・アウト(北海道札幌市)の4カ国目の海外出店で、カナダでは初出店となり、Santouka Kamei Canada Foods Ltd.が運営する。
同社の海外店舗としては、アメリカ7店舗、シンガポール1店舗、香港2店舗に次ぐ11店舗目となる同店。バンクーバーでの出店に関して、「アジア系の居住者が多く、ラーメンの人気も高い。さらにオリンピックによって世界から注目されている都市でもあったため、今回の出店に至った」と同店ディレクターの伊妻健之さん。
店舗面積約1,100スクエア・フィートの店内には、カウンター7席を含む37席を設ける。テーブルなどに使用する木材にはシックな色合いのものを採用、カウンター席と厨房の間はガラスで仕切り、「落ち着いた和風な内装」にまとめた。BGMには、他店にも共通するというジャズを流す。「特にホスピタリティーに重点を置き、『ラーメンレストラン』としてくつろげる空間を目指す」(伊妻さん)。
メニューは、塩、しょうゆ、みその3種類の「らーめん」(各8.95カナダドル)、豚ほほ肉のチャーシューが既存店で人気だという「特選とろ肉らーめん」(塩、しょうゆ、みそ味各12.95カナダドル)のほか、ねぎめし(2.95カナダドル)などのサイドメニューもそろえる。野菜や肉類などの食材以外の、麺やタレといったラーメンの味の決め手となるものはすべて日本から仕入れる。厨房には日本の店で経験を積んだ従業員が立ち、「『本店の味を忠実に再現する』『世界共通の1つの味』というこだわりを貫いた」という。
昨年秋に出店が決まってから、許認可取得や内装工事などの都合で、当初の予定より遅れてのオープンとなった同店。店舗に貼られた告知ポスターを見た地元住民らから期待が高まっていた。「何よりもオリンピックには間に合わせたいと思っていたので、ぎりぎりにはなったが何とか間に合ってよかった」と安堵(あんど)の表情を浮かべる伊妻さん。「この出店をきっかけにさらにバンクーバーのラーメン市場が盛り上がれば」とも。
3月4日まではソフトオープン期間で、グランドオープンは3月5日を予定。当日は先着100人の食事利用客に「レギュラーラーメン1杯無料券」を進呈する。
営業時間は11時~23時(スープがなくなり次第終了)。