2010年から始まり、バラエティーに富んだフードトラックが次々と出店しているバンクーバー市の「屋台プロジェクト」に、今年初めての試みとして「生鮮食品」を販売する屋台が登場することが決まった。
「FarmCity Fresh Cart」と名付けられた同屋台では、サステナブル農業に取り組む地元農家から仕入れた新鮮な野菜や果物などを販売する。Re-Up BBQとFarmCity Co-Opの共同事業。
ダウンタウンのロブソンスクエアを中心に、ニューウェストミンスターのリバー・マーケットや夏季開催のイベント会場などで移動営業する。地元産の野菜と果物で作ったジャムやピクルス、サラダ、アイスクリームやソーダ類も取りそろえるほか、野菜の種の販売も予定している。
Re-Up BBQのオーナーの一人、Lindsay Kaisarisさんが「大都会マンハッタンの中心で生鮮食品を販売する屋台について取り上げたドキュメンタリーを見て思い付いた」という今回のプロジェクト。「ダウンタウンのど真ん中にいながら、郊外の農家直送の野菜や果物を、ランチタイムや会社帰りに買って帰ることができるなんて、最高のぜいたく。生産農家にとっても経費節減になるはず」とし、「バンクーバー以外でも同様の販売システムを確立したい」とプロジェクトの拡大を夢見る。
現在、6月中の屋台出店を目指し、クラウドファンディングを利用した資金提供者を募集中。500カナダドルを出資すると「創業メンバー」として屋台に名前が刻まれ、100ドル相当のギフトバスケットと常時15%引きで商品購入できる権利を得ることができるほか、300ドル、100ドル、50ドル、25ドルと出資額に応じて特別割引やギフトも用意されている。